将棋・オセロ・動物将棋・ゴブレット・マンカラなどはどれもとても楽しいあそびです。
こどもたちは「一緒にやろう!」と仲間を探してあそびはじめます。
たとえば「将棋」。
入所したばかりの1年生でも上級生に教わりながら「ひょこまわり」「山くずし」「本将棋」…と駒の進めかたすら知らなかった子もあそんでいく中でやり方を覚え、駒をどのように使えばいいかまで考えてあそべるようになります。
教える上級生にとってもその過程が楽しいのです。
どのあそびもルールはそれほど難しくないけれど、あそび方を覚えると相手がどのようにすすめてくるかしっかり考えなければならない「深い」あそびばかりです。
なかよし学童パート2にはそんなあそびのおもしろさを自分の「もの」にしている「あそびの名人」がいっぱいいるので、次から次へと伝承されていきます。
こどもたちはこんな「あそび」の中で「負けてもくじけないたくましさ」を身につけながら、いろんな作戦を学びとり自分なりに知恵を絞って強くなるための定石を学んでいきます。
今こどもたちをめぐって、さまざまな事件が起こっています。
その中には青少年自身が起こしてしまうという心を痛めるような事件も少なくありません。
なぜ、そのような痛ましい事件が起こってしまうのでしょうか。
その大きな要因の1つとして、昨今のこどもたちが幼児期や学童期での「生活体験」の乏しさが挙げられます。
あそびや仲間の中で「もまれて育つ」ことをしなかったこどもたちは精神面での健全な成長・発達に大きな影響を及ばしていることがさまざまな機会で指摘されるようになっています。
「あそび」はこどもの成長・発達にとってなくてはならない活動です。
友達を思いやるやさしい心やけんかしても許し合うこと・目標にむかってともにがんばる楽しさや問題を自分たちで解決するたくましさを「あそび」の中で仲間とともに育んでいきます。
学童保育のこどもたちは、いろんな「あそび」のなかで、そして1~6年生の異年齢の仲間の中で教え合ったり、助け合ったり、協力し合ったりし、ときにはケンカもしたりもめ事を起こしたりもしながら、さまざまな生活体験をします。
そんな中で心の中にしっかりとした「やさしさ」や「たくましさ」を育んでいくのです。